南海トラフ掘削について

 

当社では平成19年度から(独)海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)から「掘削計画管理・監督業務」を受託しております。
 この業務はJAMSTECが実施しているIODP(Integrated Ocean Drilling Program)の一環として行っている南海地震帯掘削計画において、掘削計画や作成したり、実際の掘削時には管理監督業務を行うものです。
 
 掘削には日本政府が所有する世界最大の掘削船「ちきゅう」を使用しています(詳しくはJAMSTECホームページをご覧下さい)。
 
 昨年度はIODP初年度であり平成19年9月から平成20年2月にかけて、紀伊半島の沖合(およそ100km)で31本の井戸を掘削しました。

 水深は1,900m 〜 4,000mであり、このような深海で井戸を掘削することは日本では始めてであり、かつ過酷な黒潮(最大5ノット以上)の影響もあり、オペレーションは楽なものではありませんでしたが、2008年2月5日に無事掘削を終えて和歌山県新宮港に寄港しました。新宮港では市長をはじめ多くの方々から暖かい歓迎を受けました。

 ちきゅうは150名の乗船枠がありますが、作業期間中はほぼ満員の状態で、時には乗船者調整を行っていました。乗りたくても乗れない方々も多かったと聞いております。
 色々な国から集まった、色々な職種の人達が働くことは大変ですが、一方大変やりがいのある仕事でもあります。

 南海地震帯掘削計画は今回が初年度でもあり、実現可能か心配されましたが、無事作業を終えることができ、非常に嬉しく思っております。

 また、ちきゅうの仕事に参加でき当社に多くの深海掘削技術の蓄積を図ることができました。

 深海掘削技術は世界的にも、また、日本においてもまだ緒についたばかりです。今後、深海での掘削作業はさらに多くなると思われます。また技術的な課題も多くあります。

 今回の業務を皮切りに、今後とも技術の研鑽に努め、大水深開発にかんして貢献していければと切に思う次第です。
 ベッツは今年もこのプロジェクトに参加することになりました。次のちきゅうによる掘削は2009年3月からの予定です。作業を是非成功させるよう頑張ってまいりたいと思います。
 紀伊半島沖では鯨の群れや、イルカの群れを見かけます。また、船の周辺にはいつもかもめやアホウドリ等の海鳥も集まってきます。夕焼けの写真をご覧下さい。








平成20年3月吉日

阿部
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