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HUET(ヘリコプター脱出訓練)体験レポート

ちきゅうは、日本政府が保有する人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船です。「ちきゅう」は、統合国際掘削計画(IODP)の主力船として地球探査を行っています。今年の夏に公開される「日本沈没」にも登場しますのでご存知の方も多いかと思います。
当社もちきゅうプロジェクトに参加しております。そこで今回は「ちきゅう」に乗船する前に横須賀の海洋研究開発機構本部でHUET(Helicopter Underwater Escape Training)を受けてきました。
なぜなら、ちきゅうは海上に一点に留まって掘削作業を行うため、乗船している人の移動はヘリコプターで行うからです。
横文字で言うと難しいのですが、要はヘリコプターが海上で不時着した場合の脱出トレーニングです。
海上でのヘリコプター事故の場合、機外脱出方法を知らないと大変なことになります。ヘリコプターはその構造上重心が高いところにあります。そのため海に不時着した場合転覆しやすくなっています。
その場合脱出方法を知らないと(身を持ってトレーニングを行わないと)その死亡率は高くなります。
ちなみに、アメリカ海軍がヘリコプター脱出訓練(HUET)を強制事項として導入したところ、同海軍の不時着事故における生存率が60→95%に向上したと報告されています。
講習は2日間にわたり、一日目は座学、二日目は実習でした。 先生はオーストラリア人のエリックという人で、もちろん講習は英語で行われました。
一日目の講義はヘリコプターへの乗り方から始まり、緊急脱出時の体勢の取り方などを教わりました。
2日目は海洋研究開発機構の訓練プールに移り水着の上に作業服を着て、海上でのシーサバイバル訓練とヘリコプター脱出訓練を行いました。今回は実習の一部を写真で紹介したいと思います。

横須賀にある海洋研究開発機構の本部です
ここにではかの有名な深海2000が展示されていました。

これは海上からヘリコプターのウインチで吊り上げられる訓練です。
見ているとそうでもないのですが吊り上げられるというのは結構苦しいものです。
ヘリコプターではなく船舶に常備されている救命ボートです。この写真はひっくり返っているボートを起こす訓練です。
救命ボートの中に入っている備品です、食料、水、薬、ボートがパンクした場合の補修材など色々なものが入っています。ただし、実際に遭難した場合はきつい船酔いに悩ませられるため24時間何も口にしてはならないとのこと
ヘリコプターの模型ですこれに2名づつ乗船し、実際に模型をひっくり返します。
衝撃を和らげる態勢をとりますが。鼻や目に水は入るし、水中で落ち着いた行動をとるのは大変です。

模型をひっくり返しているところです。
このあと完全にひっくり返ってから、ベルトを緩めて窓を外して脱出します。

今回の講習は大変有意義なものでした。実際に4回も模型に乗ってひっくり返って見て、脱出の大変さをこの身で感じることができたのは大きな成果だと思います。
一日中プールに入って、泳いだり、飛び込んだり、ひっくり返ったりして正直に言いまして大変疲れました。その日のビールは効きました。
Bets代表 阿部 剛
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